「忙しい」を言い訳にしていた自分が、本気で多店舗展開を決めた。

企業概要
所在地:佐賀県
業種:自動車整備業
お話を伺った方:川添様(代表)

取り組みの背景
ありがたいことに、仕事は忙しかった。けれど、川添様は振り返ります。
「忙しいのをずっと繰り返してるだけでは、先がなかった」
川添様は、自身の仕事の進め方を「感覚」に近いものだったと振り返ります。お客様に喜んでもらうことを大切にしながら、日々の仕事を積み重ねてきました。
日々の業務は回っていましたが、目標を立てて共有する、チームとして動くといった発想には至っていなかったといいます。現場で問題が起きた時も、その都度対応することが中心でした。けれど、別の場面でまた同じことが起きる。なぜダメなのかを納得できる共通の基準がありませんでした。
コトノハ・ラボを選んだ理由
川添様と荒木(コトノハ・ラボ代表)は、同じ業界の現場で一緒に働いていた時期があります。その後も付き合いは続き、何かあれば相談する関係でした。
「自分に足りないものをすごく持っている人。僕は感覚でやっていたけど、計画性とか構造を持ち込んでくれる存在」
支援の中で起きたこと
最初に変わったのは、問題への向き合い方でした。以前は、何か問題が起きるたびに「これはこうしよう」と場当たり的に対応していました。けれど、別の場面でまた同じことが起きる。その繰り返しでした。
転機になったのは、経営理念を軸にした組織運営に切り替えたこと。会社の最優先事項として、次の三つを定めました。
・安心安全
・お客様への感謝
・チームワーク
この三つに、すべての判断を紐づけたのです。
「経営理念を伝えた後は、全然入り方が違った。以前は自分の気分で言ってたようなもの。でも経営理念をもとにすると、これはルールに合わないから直してねと伝えられる」
感情的な場面への対応も変わりました。以前は、その場で注意して終わることが多かったものの、経営理念を土台にすることで、「どの行動が会社の基準に合わないのか」を伝えられるようになりました。
「人間性を全部否定してるわけじゃない。そこだけがうちの会社の基準に合わないんだよって。そう伝えれば、ちゃんと理解してくれる」
変化と成果
変化は、数字にも表れています。
・売上 前年対比110〜115%
・夕方5時までかかっていた作業が3〜4時に完了
・急なご来店作業も受けられる幅が広がった
ただ、川添様が実感している変化は、それだけではありません。
「社員さん同士の気まずさがなくなった。今はもう、みんな自分たちで課題を見つけてやってくれている」
スタッフが自発的に動き始めたこと。それが、川添氏にとって最も大きな変化だった。
これからのこと
川添様が次に見据えるのは、多店舗展開。以前から「もう一店舗出したい」と言っていたものの、忙しいから、人がいないからと、できない理由ばかり並べていたといいます。
「したいけど、できない理由を並べていた。期限を決めて計画を明確にしたら、言ってただけの自分と全然違う『する』になった」
現在は、自分が現場を抜けても社員だけで回せる体制をつくっている最中。
迷っている経営者の方へ
「一回やってみてほしい。課題を全部話し合って、アドバイスをもらって、『そんなことできない』じゃなくてもう一回やってみる。全部受け入れてやったら、また違う世界が見えると思う」(川添様)